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Bohemian DeDe
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スイス豪華ヨット事件 6
 
毎日がまるで浦島太郎の竜宮城のような日々であった。

昼も夜も海の幸たっぷりの、フランス料理、アラビア料理
ついでにインド料理(このシェフはインド人であった)を
昨日は海辺で、今日は船のテラスで、サーバントにサーブ
してもらいながら愉しんだ。




タッブッラというレバノン料理のサラダも、お米のクスクス料理も
ハリッサという激辛の、でもものすごく美味しい赤塘辛子も
全部ここで知った。

でも、いつかは太郎は地上に戻らなくてはならない。

まだAntibesは夏の真っ盛りだが、もう、カナダ
(この頃カナダのトロントに住んでいた)には急ぎ足の秋が訪れる頃だろう。

後ろ髪を引かれる思いで、Yusef にキスをして別れを告げた。

バルカロフィック  素晴らしい体験をありがとうYusef




だが、翌年の夏、イラクがクウェートに電撃侵攻し、
Yusefとの連絡は絶たれた。

クウェートに来たら遊びにいらっしゃいと言われていた自宅の
電話にも誰も出なかった。

その後の彼ら一家の消息は一切不明である。

どこかで元気にゴージャスにしていることを祈るばかりである。





                               Bohemian DeDe

Bohemian DeDe
| 世界心の旅 アンティーブ編 | 23:54 | trackbacks(0) | pookmark |
スイス豪華ヨット事件 5
時は夏とあって、シーズン真っ盛りである。

停泊中のどの船もあるじが乗り込んでいる。

4人乗りくらいの小さなヨットでささやかなディナーに
シャンパンを愉しんでいるカップルもいた。



いいなぁ〜!!!    ロマンティックである。
DeDeに相応しいのはせいぜいこのサイズ。

で、大きなお船のあるじ様達は一体どんな人なんだろう???

と好奇心いっぱいで、まずはお向かいの船の住人に Hi !
と挨拶してみた。

イギリス人の家族でお父さんは外科のお医者さん、お母さんは会社の
経営者で毎年何回かはここに来るそうである。
南フランスは太陽がいっぱいだから好きだ、と14歳の女の子は言っていた。

よく見るとイギリス船籍が多い。

もう一方のお向かいさんはギリシャ船籍だったので、オナシス一族かと
冗談を言ったら、なんと Yes、だと言うではないか。
遠い親戚らしいが、立派な船であった。




滞在して1週間が過ぎようとしているある夜、
美味しいアラビア料理に舌鼓を打った後、Yusef が
「今夜はDeDe と二人でゆっくり夜を過ごしたい」 なんて言うではないか?
しかも他のレディー達の前で。

一応断っておくが、Yusef は80歳のおじいちゃんである。
きちんとした年は失礼だと思って聞いてはいないが、どう見ても
80歳かそれ以上である。

どう解釈していいのやら皆目検討がつかないでいたら、
他の女性達が、Yusef は相変わらずプレイボーイだとはやし立てている。

DeDeは「精神的にばあさんなので、とてもYusef の相手は務まらない」
と笑ってかわしたが、どうやら彼は本気だったらしい。

アラブの男は、全くもって、どんなに歳になっても女を所望するようである。


 

今日も夕暮れはピンクシャンパンの色であった。

 
Bohemian DeDe
| 世界心の旅 アンティーブ編 | 21:15 | trackbacks(0) | pookmark |
スイス豪華ヨット事件 4
 
 
Yassinはよく見るとブラピも真っ青の男前。
エキゾチックで端正なマスクはエチオピア、フランス、イタリア、リビアの血が流れているそうな。

これで役者は揃った。 どう見てもDeDeは”ダイナスティー”の
主人公ではないか!

この夜、イギリス人と、ベルギー人の女性も到着して
Pearl  of Gulf 号は一気に華やかになった。

こんな船1台って幾らぐらいするんモンだろう?

大きなバスルームに20畳はある主寝室ひとつと、大きな客室が四つ。
ダンスが踊れるくらい大きなダイニングルーム件、リビングルーム。



 たしか、友人がモーターボートのすごいのを600万円で買った!
 と自慢していたから、その8倍位はあるこの船だと、かける8なのだろうか?

 などと、日常の中の非日常に浴するチャンスを天からもらいながら
 DeDeの考えていたことは日常の地べた程度のことに思いをめぐらして
 いたのである。

 
 それからゴージャスな日々が始まった。
 
 
 この船にはキャプテンのYassinの他に、クルーが3人、コックさんが
 1人乗船していた。
 
 朝起きると、果汁100%の冷たいオレンジジュースに熱々のクロワッサンが
 用意されている。



 

 もう、至れり、つくせりである。

 朝食のあとは地中海の海へ泳ぎに行く。

 海岸で泳いだり、時には船を沖に出して、ダイビングを愉しんだり。

 帰ってくると、南フランスの海の幸たっぷりのランチ。
 なんたってプロのコックが作るお食事である。  まずいわけがない。

 午後は近くの海辺を散歩したり、時にはモナコまで遊びに行った。  



 
Bohemian DeDe
| 世界心の旅 アンティーブ編 | 10:02 | trackbacks(0) | pookmark |
スイス豪華ヨット事件 3
  
それから一ヶ月、スイスの山々をハイキングして歩き
8月の21日、DeDeはジュネーブから夜行電車に乗り、約束のAntibes
の駅に降り立った。

ずっとスイスアルプスを歩いてきた身には、南フランスの陽光は
おどけたように陽気で、まぶしく輝いていた。

電話をするとYusefがベンツで迎えに来てくれた。

 
Antibesの駅から海に向かって(なんのことはない駅の目の前から海岸が始まる)
沢山の豪華なヨット、カッコいい帆船、モーターボートなどが並んでいる。



Yusefのヨットはどれなんだろう と期待でいっぱい 目が泳ぐ

 
その辺りで一番大きな船の前で車は止まった。

そう、ヨットではない。

これは完璧な船である。(まあ、船とヨットの区別もあまりよく分からないが)





ハリウッド映画に出てくる主人公の所有している豪華船だ!!!!!       

船の下層からブラッド・ピッドがスニーカーをはいて、白いシャツにベージュの
短パンをはいて今にも現れそうである。

イヤ、 ほんとに現れた!!!!

でもよく見ると随分小柄なブラピだ。   もっとよく見ると小麦色の肌に
ダークヘアのブラピだ。

Yusefに紹介してもらった。   彼はこの船の船長Yassinであった。 

         
Bohemian DeDe
Bohemian DeDe
| 世界心の旅 アンティーブ編 | 19:52 | trackbacks(0) | pookmark |
スイス豪華ヨット事件 2
 ジュネーブの有名な高い噴水から車で30分位走ったであろうか。
街の喧騒はもうどこにもない。

クウェート人のYusefとその執事Aliは自然豊かな緑の中の豪邸にいた。



客間が七つもあるというのに、たった二人で住んでいる。

聞けば、クウェートの鹿島建設みたいな会社の会長で、年に3回くらい
家族とはなれてここジュネーブに滞在するらしい。
変わった人である。

庭には大きなプールもあって(注 ジュネーブなんぞにプールに入れる日は
それほど多くはない)贅沢のほどが知れる。

ジュネーブには彼のようなアラブの富豪が仕事も兼ねてけっこう滞在しており
街はぜいたく品で飾られたショーウィンドウが目を引く。

それにしても、なんで一人で(執事つきではあるが)こんな所に滞在している
のだろうか?

シリアのおじさんはよく見ると左の手三本が第二関節からない。

Japanのヤクザじゃないだろうから、指を詰めたわけでもあるまいが。

中東でアラブの置かれている状況やら、アメリカの政策の話、
建設ビジネスの話やら、イラクのひどい悪口まで、

話は多岐にわたりはずんで、遂にはフランスのアンディーブに
Yusef 所有のヨットに乗りに行くことに話がまとまってしまった。

個人所有のヨットだよー!
モーターボートじゃあないよ!
客室が四つもあるんだって!

もう、DeDeはすっかりタイタニック号の1等客船に乗り込む
乗客の気分であった

                                                  Bohemian DeDe
Bohemian DeDe
| 世界心の旅 アンティーブ編 | 00:21 | trackbacks(0) | pookmark |
スイス豪華ヨット事件
スイスといえば思い出すのはこれも若かりし頃、
カナダのトロントに留学していた頃のことである。

ある7月、スイスのジュネーブを一人で歩いていると、一人の初老の紳士が
話しかけてきた。



どんな内容だったかは覚えていない。
ただ、話がいきなりパレスティナのことになり、
「暴力に訴えるのはよくないとは思うが、彼らの憤りを世界が
見てみぬ振りをしているから、彼らはあのような暴力に走らざる得ないのだ、
全くもって気の毒である」

とDeDeが持論を披露すると、この紳士
「あなたはなんて人なんだ! このジュネーブにだって、
そこまで言う人はいない!」

といたく感激している様子。

このおじさんはシリア人であり、半分亡命のようにしてこのジュネーブ
に住み着いて40年になるという。

そういえば、ジュネーブはアラブ資本の銀行や投資会社がたくさんあり、
アラブの石油マネーも沢山動いている所であった。

このシリア人のおじさん、なんでかすっかり気分をよくしたようで、
これからクェート人の友人宅の別荘に遊びに行くから一緒に来ないか?
とDeDeを誘う。

シリア人にクェート人、アラブサークルの仲間に入れる愉しいチャンス!!!

これに乗っからない手はない。

ジュネーブ市内からそんなに遠くはないということなので、
行ってみることにした。


                                                           Bohemian DeDe
Bohemian DeDe
| 世界心の旅 アンティーブ編 | 16:01 | trackbacks(0) | pookmark |
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